寒い季節に備えて暖かい機能性インナーを準備する頃ですね。
機能性インナーは色展開が少なく、落ち着いた色が多いので、
好きな色に染色できればいいなと思い、染めてみることにしました。
機能性インナーは素材が複雑なので、染める際は注意が必要です。
必ず品質表示を確認してから染めるようにしましょう。
PAC FABRIC DYEの染料は染まる繊維と染まらない繊維があります。
×染まらない繊維
ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの化学繊維
○染まる繊維
綿、麻、レーヨン
△淡く染まる
ウール、シルク
※染まる繊維と染まらない繊維の混紡の場合は、染まる繊維の部分だけに色が入ります。
※肌に触れる側(生地の裏面)が綿でその他が化学繊維の場合は裏面がよく染まり、表面が染まらない可能性があります。
今回は2種類の機能性インナーを購入しました。
こちらは裏面が少し起毛している素材です。
品質表示を見ると、ほとんど染まらない繊維です。
レーヨン17%の部分だけに色が入るので、かなり淡い染め上がりになると予想。
もうひとつはリブ素材です。
こちらも染まらない繊維が半分以上ですが、レーヨンの割合が先ほどのものより多めなので少し期待できそうです。
元の色は真っ白ではなく、オフホワイトです。
起毛の方はcol.15 モンスターグリーン、リブの方はcol.33 ウォームオレンジで染色します。
col.33 ウォームオレンジは2022年の限定色です。(2023年2月ごろまでの販売予定)
どちらも重さが約160gでした。
PAC FABRIC DYE 染色キット1パックで250gまでの繊維が染まります。
今回は出来る限り濃く染めたいので、1パック全部を使って染めようと思います。
お湯の量は3Lあれば十分浸かりそうだったので、3Lにしました。
濃いめの染色液で染めます。
染料1袋、固着剤1袋、お塩300gを3Lのお湯(約50℃)で溶かし、インナーを1時間浸けます。
伸縮性があるので、伸ばさないように気をつけながら混ぜました。
すすぎのあとは色止めです。
3Lのお湯(約50℃)に色止め剤1本を溶かします。15分間浸けます。
染め上がりはどうなったでしょうか。
裏起毛素材。
やや淡い染め上がりではあるものの、予想よりは色が入りました。
パステルグリーンのような感じです。
裏面の起毛している部分は染まりませんでした。
おそらくこの部分がポリエステルだと思われます。
縫い糸もポリエステルなので染まっていません。
綿100%との比較です。鮮やかさは出ず、ちょっと優しい印象になりました。
つづいてリブ素材です。
こちらはとても良い染め上がりになりました!
もとからこの色だったかのような自然な染め上がりです。
表面に縫い目がないのが嬉しいです。
裏面はあまり染まっていません。
レーヨンは表面に使われていたようです。
綿100%と比較すると、やや色味が茶色ぽく出てしまいました。
でもこれはこれで良い色なので大満足です。
染まらない繊維が半分以上の混紡素材ですが、予想以上に染まったので正直おどろきました。
ぜひお好きな色で染めてみてください。
染まる素材か心配な場合は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。→PAC FABRIC DYE お問い合わせフォーム
使用した染料
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