PAC FABRIC DYEの染料は全体染めや絞り染め、タイダイなど色々な染め方ができます。
染め方の種類が増えれば、染色がもっと楽しくなるはず!
そう思いながら、弊社では日々いろいろな染色の実験をしております。
こんな染め方はできないかな?と思ったものは、経験をもとに実験をして、良い方法があればこのブログでご紹介しています。
今まで氷を使って染めるアイスダイなど、ちょっと変わった染色方法もご紹介してきました。
今回は、「スプレーでプリントをしたように染められないか」と思い、実験を兼ねて染色してみました。
なかなか上手くいったので、ご紹介したいと思います!
↓仕上がりのイメージはこんな感じです。
染料をスプレーで吹き付け、スプレーの霧状の感じを表現したいと思いました。
用意するもの
・PAC FABRIC DYE×1パック
(染料・固着剤・色止め剤が入っています)
・塩
・スプレーボトル
・厚紙
・スプレーのり
・下敷き
・新聞紙
・ラップ
・衣類用洗剤
*今回は綿100%のエコバッグを染めます。
染める生地はフラットなものが適しています。凹凸や毛足が長い生地は滲みやすいので不向きです。
染め方
1、エコバッグをお湯で洗い、ノリを落とします。
洗った後は乾かして、アイロンをあててシワのない状態にしておきます。
2、染色液を作ります。
染料0.5g、固着剤0.8g、塩5gを50mlのお湯で溶かします。
10mlの染色液でA4サイズ全面がスプレーできるくらいの量です。
溶かした溶液をスプレーボトルに入れます。
スプレーボトルは100均に売っています。
3、厚紙などで文字を作り、裏面に軽くスプレーのりを吹きかけてエコバッグに貼ります。
エコバッグの中には裏に染みないように下敷き(いらない紙やビニール)を入れます。
4、試し吹きをしてから、エコバッグにスプレーします。
5、10分くらい置き、少し乾いてきたら文字をそっと剥がします。
なんだか良い感じです!しかし、すすぎをして、色止めまでしなくては「染まった」とは言えません。
6、表面にふわっとラップをかけ、一晩置いておきます。
7、すすぎです。
最初は流水で表面の余分な染料を流します。
その後、洗剤を入れ、ぬるま湯で全体をすすぎます。
8、色止めをします。
40〜50℃のお湯に色止め剤を溶かし、すすいだエコバッグを15分間浸けます。
9、再度すすぎをして、脱水、陰干ししたら完成です。
マスキングされた文字がにじむことなく、キレイに染まっています!感動!
スプレーの霧状の感じも表現できました。
ちなみに裏面はうっすらと染みていました。
染み具合は生地の厚さにもよるかと思います。
顔料をプリントすると生地がゴワつきますが、染料で染めると生地自体の風合いは変わりません。
今回は厚紙で作った文字を使いましたが、マスキングテープなどでボーダーを作ったり、
複雑な形のシールを使ったり、アイデア次第でいろいろなものが作れそうですね!
ハロウィンやクリスマスのアイテム作りにも役立ちそうです。
みなさんの作品作りの参考になれば嬉しいです。
ぜひお試しくださいね!
使用した染料
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