あっという間に10月も終わりですね。
日に日に寒くなって、長袖の出番になりました。
衣替えをすると毎回、捨てようか迷う服がでてきます。
服を捨てる基準のひとつに「色あせ」があると思います。
色あせさえなければまだ着られるのに!という服もありますよね。
そんな時にはぜひ染め直しをお試しください。
今回は色あせたネイビーのスウェット上下を
同色のPAC FABRIC DYE col.11 NAVY BLUEで染め直しする工程をご紹介します。
また、お問い合わせの多い「すすぎ」の作業も詳しく解説します。
染色前のスウェットです。素材は綿100%です。
日に当たりやすい肩のあたりが特に色あせています。
使う染料の目安
染色する前に乾いた状態で重さを計ります。重さによって使う染料の量が変わってきます。
今回染めるスウェットは上305g、下400g、合計705gです。
705gなので3パックあれば十分に染まります。
今回は同色の染め直しなので(白のものをネイビーに染めるわけではないので)規定量よりやや少なくても大丈夫かと思います。
用意するもの
・PAC FABRIC DYE(NAVY BLUE使用) × 3パック
・お塩×900g
・容器(バケツなど)
・ボウル(染料を溶かす用)
・泡立て器
・ゴム手袋
・衣類用洗剤
※染めるものが十分に浸かる大きさの容器をご用意ください。(大きいのもを染める場合、プラスチック製の衣装ケースやゴミ箱を代用できます)
染色の前に
洗って汚れを落とし、濡れた状態のままにしておきます。
漂白剤や柔軟剤は使用しないでください。
染色手順
⑴染料を溶かします。
染料をボウルに入れ、40〜50℃のお湯で溶かします。
(今回は3袋使うので、500ml×3=1.5Lのお湯で溶かします)
染料は粉末です。飛び散らないようにご注意ください。
染料は溶け残りのないように、しっかり混ぜてください。泡立て器で溶かすと溶けやすいです。
⑵固着剤とお塩を溶かします。
容器に40〜50℃のお湯を入れ、固着剤3袋とお塩900gを溶かします。
(お湯の量:6L×3=18Lが目安です。)
⑶溶かした染料を混ぜます。
⑷濡れた状態のスウェットを浸け、よく混ぜます。
⑸時々混ぜながら1時間浸けます。(加熱不要です。)
放置すると色ムラが出てしまうので、こまめに混ぜてください。
ゴムでシワがよっている箇所は広げるようにして浸けると色ムラが防げます。
⑹余分な染料をすすぎます。
どれくらいすすいだらいいかわからないというご質問が多いので、コツとともに詳しく解説します。
まずは染色液を捨てます。
染色液を流したら、軽く絞って色の付いた水をなるべく出すようにするとすすぎが楽になります。
新しい水を入れ、余分な染料を落とすようにすすぎます。
すすぐ回数の目安は「すすぐお水が透き通るくらい」です。
↓これはまだ透き通っていない状態です。
水を捨てて、今度は衣類用の中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤)を入れてすすぎます。
「水を捨てる→絞る→新しい水を入れてすすぐ」を繰り返します。
染めたものの大きさによって回数は変わってきますが、
小さなもので3回前後、大きなもので6回前後が目安です。
(ネイビーやブラックなどの濃い色で染めた場合です。明るい色の場合はもっと少ない回数で大丈夫です)
すすぎを繰り返すと、手をお水の中に入れた時に手が透けて見えるようになります。
このくらいになればOKです。
すすぐお水が完全に透明になるまですすがなくても大丈夫です。
⑺色止めします。
容器に40〜50℃のお湯を入れ、色止め剤(×3本)を溶かします。
すすいだスウェットを絞ってから浸けます。15分間、時々混ぜながら浸けます。
色止め中にも余分な染料の色がでてきます。
⑻色止めの溶液を捨て、新しい水を入れてすすぎます。
今度はお水が透明になるまですすぎます。
2回すすいだら、透明になりました。
⑼脱水して陰干ししたら完成です。
濃いネイビーにしっかり染まりました。
色あせが目立っていた肩のあたりも、きれいに染まっています。
左)染色前 右)染色後
左)染色前 右)染色後
左)染色前 右)染色後
染色に使った容器は染料の色が付いてしまいますが、塩素系漂白剤を付けると落とすことができます。
↓
↓10分後
色あせが直ると印象がかなり変わりますね。
新しいお洋服を買い直した方が安い場合もあるのですが、
今あるものを染め直して、お洋服を大事にするのはとっても良いことです。
染色が初めての方は小さなものからチェレンジすると良いと思います!
ぜひお試しくださいね。
使用した染料
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