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執筆者の写真PAC FABRIC DYE

単色のアイスダイと実験


今回は限定色のPLUM(プラム)を使ってアイスダイしてみました。

アイスダイは氷を使って染める染色方法です。

今までは複数の色を使って染めていましたが、今回は1色だけで染めました。


そしてアイスダイの染色方法で、ひとつ実験をしてみました。

1、染料を生地の上に振りかける→氷を乗せる

2、生地の上に氷を乗せる→染料を振りかける

染料と氷の上下を入れ替えると、どんな変化があるのかも見ていきたいと思います。


用意するもの

・PAC FABRIC DYE × 1パック

・塩

・容器(バケツなど)

・ワイヤーネット

・氷

・泡立て器や箸

・ゴム手袋

・衣類用洗剤

・スプーン

・ぞうきん

*綿100%、白地の子供サイズのTシャツを染色します。


染色手順

1、生地を洗います。

新品のものでも必ず洗剤を入れて洗ってください。

ノリが残っていると染料が入りづらくなり、染め上がりが淡くなります。

洗ったあとは脱水して濡れた状態のままにしておきます。


2、Tシャツを固着液に浸けます。

容器に固着剤とお塩を入れ40〜50℃くらいのお湯で溶かします。

濡れた状態の生地を15分間浸けます。

今回は固着剤16g、お塩100gをお湯1Lで溶かしました。

*固着液が足らない場合は、同じ割合になるように比例して増やしてください。

*固着剤はPAC FABRIC DYEの染色キットに含まれています。塩は別途ご用意ください。



3、バケツなどの容器の上にワイヤーネットを置きます。

固着液に浸けていたTシャツをぞうきんを絞るようなイメージでぎゅっと絞ってから取り出し、ワイヤーネットの上に乗せます。

シワをよせて置きます。


4、ここから2種類の方法を試していきます。

まずは染料→氷の順です。

染料はとても細かい粉末です。吸い込んだり、目に入らないように十分注意して作業してください。

心配な場合はマスクと保護メガネを装着してください。

スプーンを使って少しずつ振りかけると上手にできます。

*作業中に扇風機などを使用すると風で染料が飛散しますので、注意してください。

染料の上から氷を乗せます。Tシャツが隠れるくらい乗せましょう。


次は氷→染料の順で乗せます。


左)氷が下、染料が上

右)染料が下、氷が上


5、氷が溶けるまで待ちます。


2時間くらいで氷は溶けました。

※氷が早く溶けきってしまっても生地に染料を定着させるため、3時間以上はすすがずに、そのままにしておいてください。


6、洗剤を入れてお水ですすぎます。

念入りにすすぐ必要はありません。すすぐお水が透き通るくらいまで数回すすいでください。


7、色止めをします。

40〜50℃のお湯をバケツに入れ、色止め剤を溶かします。

(今回はお湯1.5L、色止め剤約8ml使用)

*色止め剤はPAC FABRIC DYEの染色キットに含まれています。

すすいだ生地を絞ってから、色止め液に浸け、15分間ときどき混ぜながら浸け置きします。

その後、再度お水ですすぎ、脱水して陰干しします。


8、完成です。

まずは染料が下、氷が上のものです。


生地に直接粉末の染料が付くので、染料の粒子がそのまま生地に斑点として現れる箇所が多くありました。


そして氷が下、染料が上のものです。


先ほどのような斑点はほとんど見られませんでした。


色の濃さや、模様の出かたなどはほど一緒でしたが、染料を下にすると染料の粒子が斑点として出やすいことがわかりました。

お好みの方法でお試しいただければと思います。


また今回はPLUMのカラー1色のみ使用したのですが、PLUMはピンクとブルーの染料を調合して作られているので、

ピンクの部分・ブルーの部分・色が混ざったパープルの部分と3色のグラデーションのような染め上がりになりました。

色によっては3色の色を調合して作っている色もあるので、さらに複雑な染め上がりになりそうです。


参考にしてみてください。


使用した商品

PAC FABRIC DYE col.35 PLUM(プラム)限定色

※在庫限りで販売終了になります。







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