ハワイアンキルト用の生地染め -輪染め編-
- PAC FABRIC DYE
- 2018年3月1日
- 読了時間: 3分

前回(グラデーション染め)、前々回(ムラ染め)に引き続き、ハワイアンキルト用の生地の染め方を紹介します。
第3回目は「輪染め」 最終回です!
大きな作品、インパクトのある作品に欠かせない輪染めの方法を解説します。
仕上がりのイメージとしては、2色使い、輪がグラデーションのように二重になっている感じにしたいなあと思っていたのですが、やはり難しいですね…
プロの方が染めているような輪染めには劣りますが、比較的簡単な染め方を考えましたので、参考にしていただければと思います。
↓理想のイメージ。

用意するもの
・PAC FABRIC DYE × 2色
・お塩
・容器
・泡立て器
・ゴム手袋
・衣類用洗剤
・チャコペン
・コンパス
・輪ゴム
*染めるのは綿100%の白い生地、50cm×50cmです。生地が小さいと染めづらいので50cm以上の生地がオススメです。
*POPPY ORANGEとCALM BLUEを使用しました。

染料の量の目安
今回は染めるものが小さいので染料などの分量を減らして染色しました。
(染料は約0.4g、固着剤約4g、色止め剤1.2ml ×各2色分)
染色に使うお塩は24g × 2回分、お湯は約500ml × 2回分です。
染色手順
1、コンパスを使って生地に円を書きます。線が薄い場合はチャコペンでなぞってください。

2、生地に書いた円の中央をつまみ、もう片方の手で線の下あたりを握ります。

線の上を輪ゴムで縛ります。今回は輪ゴムを3本使い、1cmくらいの幅を縛りました。
しっかりときつく縛ってください。

3、生地は水で濡らしておきます。

4、容器に染料・固着剤・お塩を入れ、40〜50℃のお湯500mlで溶かします。
(今回は量が少ないので全て一緒の容器で溶かしました。)

溶け残りのないようにしっかり混ぜてください。

5、生地を浸けます。最初に円の中央になる部分を染めます。
染める部分だけ溶液に浸けて、生地を広げるようにしてよく混ぜます。
ときどき混ぜながら1時間浸けます。

生地が重なっているところは奥まで染色液が届かず染まりづらいので、
重なっている生地を広げるようにして混ぜるのがポイントです。

輪ゴムより上に染色液が飛ばないようにお気をつけください。

6、すすぎます。
洗剤を入れ、すすぐお水が透き通るまですすいでください。


7、色止めします。
容器に40〜50℃のお湯を約500ml入れ、色止め剤を溶かします。
染めた部分だけを15分間浸けます。
その後、お水ですすぎます。

8、同じようにブルーの染色液を作ります。
分量は先ほどと同じです。

9、生地を1時間浸けます。
生地が重なっている部分を広げるようにして混ぜてください。

オレンジで染めた部分に染色液が飛ばないようにビニールで包んで保護しました。

10、すすぎます。
洗剤を入れ、すすぐお水が透き通るまですすいでください。

11、色止めします。
容器に40〜50℃のお湯を約500ml入れ、色止め剤を溶かします。
染めた部分だけを15分間浸けます。
その後、お水ですすぎます。

12、輪ゴムを外して、生地を広げます。

ちゃんと円になってます!

13、チャコペンの跡が残っているようでしたら、全体をすすいで、線を落としてください。

14、脱水して、陰干しし、アイロンをかけたら完成です。
グラデーションのようにはなっていませんが、二重の円ができました。

もっと円を丸くしたい。境目をキレイにしたい。という場合は、チャコペンで線を書いた後、1〜1.5cmくらいの間隔でなみ縫いし、糸を引っ張って生地を絞り、輪ゴムで留めてください。

染色のポイント
染色液に浸けているときに、重なっている生地を広げて混ぜるのが一番のポイントです。
生地を広げないと画像のように色ムラが出てしまいます。

コツを掴むまでに時間がかかりますが、何度かやっていると少しずつ上手くできるようになってきます。
もっと良い染め方をご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです!
使用した染料
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